緩和ケア

緩和ケア病棟(PCU)看護師の大変なところ6選

今はのんびり派遣ナースで生きていますが、外科系病棟から異動して緩和ケア病棟で働いていた私。

 

今日は緩和ケア病棟で働き大変だと感じたことを書いていきます。

 

hana
hana
緩和ケアって何?

ホスピス・ターミナルとの違いが曖昧…というあなたはこちらの記事もどうぞ。

今までと別の世界に来ちゃったという戸惑い

一般床から異動して最初に感じたのが、れまで自分は何をしてきたんだろうという戸惑いです。

 

緩和ケア病棟はそれまで働いていた場所とはまるで別の世界でした。

 

緩和ケア病棟は、当たり前ですが受け持ち患者全員が終末期になります。

 

治療ベースの世界だと、患者さんは基本的に治療をそのまま受け入れるのが当たり前です。

 

緩和ケアの場合、患者家族の希望と医療者がしてあげたいことが必ずしもイコールにならないジレンマがありました。

 

私なりに一般床でターミナルケアをしてきたつもりでしたが、果たして患者さんは本当にそれを望んでいたのか?と当時を振り返って落ち込むこともありました。

 

疾患・症状の幅広さもそれまでとは比べものになりませんでした。

hana
hana
一般床でターミナルケアをしてきたと調子に乗ってきた自分の知識不足に、嫌というほど気付かされて落ち込みました。

看護師の観察力に任されている部分が大きい

看護師の観察力に任されている部分が大きいのも、緩和ケア病棟に異動して感じたことです。

(一般床に観察力は不要という訳ではありませんよ。)

 

バイタルサインに現れない違和感を早期に察知し、先手で対応していく素早さが求められていることに最初はプレッシャーを感じましたね。

 

どの患者も心電図モニターを装着せず過ごす緩和ケア病棟。

 

慣れてきますが、それも最初はかなり不安でした。

 

hana
hana
逆に、モニター頼りになっていた自分にも気づかされました。

突然死のリスクを共有されていても、いざ受け持ち中にラウンドで呼吸停止を発見するとやはり驚きましたね。

 

さっきまでおやつを食べながら話していた患者さんが次のラウンドで呼吸停止している、みたいなケースもありました。

 

看護師の観察力に任されている部分が大きい緩和ケア病棟。

他の先輩ならもっと良い対応が出来ていたのかな…なんて悩んだことも多かったです。

苦しい最期を看取ることも結構ある

緩和ケア病棟は穏やかな死を迎えられる場所というイメージの方もいますよね。

 

ですが、必ずしも全員が穏やかな死を迎えられる訳ではありません。

苦しい最期を看取るケースも結構あります。

 

呼吸苦や疼痛に最期まで苦しんだり、大量出血しながら亡くなる方もいます。

 

その中には突然死が予測できなかった患者さんもいるわけで、パニック状態になる家族の方を何人も見てきました。

 

もちろん穏やかに亡くなるケースもありますが、そればかりではないのが緩和ケア病棟の現実です。

薬剤の使い分けが大変

薬剤について新たに勉強し、症状に応じて使い分けていくのも大変でした。

 

がんの転移場所や症状の出方によって使う薬剤も様々です。

 

緩和ケアではオピオイド、眠剤以外にも色んな薬剤を使って症状を緩和していきます。

 

時間ごとにオピオイド量を切り替えたり、昼寝や夜間睡眠薬としてミダゾラム(ドルミカム。胃カメラの鎮静とかで使う薬)を使ったり、せん妄に対して複数の薬剤を使い分けていくことにも最初はついていけませんでした。

 

私がいた緩和ケア病棟は、各症状に対して複数の頓用が処方され、ナースがアセスメントして薬剤を選択していました。

(他の緩和ケアもそうなのかな…?)

 

薬剤同士の相性もあるので、適当に使えるわけではありません。

 

もちろん相談し合って使用していきますが、始めのうちは自信がなくて焦りました。

hana
hana
薬剤のバリエーションと使い方については、一般床にいた時の方がずっと明瞭だったと感じています。

症状を緩和できないもどかしさが苦しい

緩和ケア病棟に来たからといって、どんな症状も良くなるわけではありません。

 

もちろん薬剤調整が上手く行くケースもたくさんありますが、中には難治性の疼痛や呼吸苦もあります。

 

そして身体的な症状に限らず、精神的・社会的な苦しみも患者家族を苦しめます。

 

亡くなるまで部屋中に悲壮感が漂い続けた患者家族にとって、緩和ケア病棟は一体何だったんだろうと無力感を感じることもありました。

気持ちの整理がつかないまま次の死がやってくる

連日看取りが続く緩和ケア病棟。

 

連休明けに出勤すると、あの人もあの人も亡くなってる…なんてことはザラでした。

 

振り返りカンファレンスも定期開催されましたが、正直ひとつひとつの死をゆっくり振り返る機会はありませんでした。

hana
hana
自分なりの気持ちの切り替え方や緩和ケアを行うナースとしての在り方を確立していくのも緩和ケア病棟のナースに求められるスキルだと感じます。

まとめ

緩和ケア病棟で感じた大変なこと、思いつく限り書きました。

参考になりましたか?

 

この大変さを上回るやりがいを緩和ケア病棟に感じていたので私は働いていました。

興味がある方の参考になったら嬉しいです。