緩和ケア

緩和ケア病棟(PCU)の看護師をして感じた3つのやりがいとよくある質問集

 

のんびり派遣ナースをする前は緩和ケア病棟で働いていた私。

今回は緩和ケア病棟看護師のやりがいを書いています。

緩和ケア病棟に興味を持つ方が抱きがちな疑問もまとめました。

患者家族との関係性をしっかり築けて看取れたとき

私のエゴかもしれませんが、患者家族としっかり関係性を築いた上で最期を迎えられるとよかった〜と感じます。

 

色んな治療、再発転移を経て緩和ケア病棟に入院した患者さん。

 

終末期だけを切り取って見るのではなく、どんな人生を歩いてきたか、これからどう過ごしたいかを話しながら1日1日を丁寧に生きている様子を見るとこの良い時間をもっと増やしてあげたいと心の底から思います。

 

増やしてあげたいなんて言い方、おこがましいかもしれません。

ですが純粋にそう思うので、その気持ちを正直に書いています。

 

個人的には緩和ケア病棟だからといって、看護師が何か特別なことをしてあげられる訳ではないと感じています。

 

患者さんとご家族の間でしか分かりあえない気持ちもたくさんあるはずだから。

 

でも逆に、医療者にしかできないこともたくさんあるということを私は緩和ケア病棟に来て改めて感じました。

がん看護において、家族は第2の患者と言われるぐらい家族ケアも重要です。

ご家族と日頃からコミュニケーションをとることの大切さにも改めて気づきました。

 

つい患者さんに目が向きがちですが、自分の気持ちを誰にも話せず苦しんでいるご家族って本当にたくさんいます。

 

気持ちを表出できる場を提供するために、様子を見ながら関係性を作っていくのもナースの大切な役割です。

hana
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患者家族としっかり関係性を築いた上で最期を迎えられたこと。

私にとって緩和ケア病棟ナースのやりがいは、まずこれです。

症状コントロールが上手く出来たとき

これは薬剤の力も大きいですが、ひとつひとつの苦痛症状が緩和されて表情が柔らかくなる患者さんを見れるのも嬉しかったです。

 

昔、あるがん患者さんと話して印象に残った言葉があります。

昔入院していた病院で感じたことを話してくれました。

 

それは「痛かったり苦しかったりするときは、まずそれをとって欲しい。優しく寄り添うなんてマジでどうでも良いから、ちゃんと薬を調整して早くこの辛さを取って欲しかった。」という言葉。

 

特に緩和ケア病棟で働くと、患者さんに優しく寄り添って…的な気持ちを大切にしがちです。

hana
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もちろんそれはすごーーーーい大切ですよ!

ですが、苦しい症状があるときはそれを早く取ってほしいという大前提のシンプルな気持ちをまずは満たす=症状コントロールを徹底することも医療者がすべきことです。

 

今すごく当たり前のことを書いていますが、この前提が抜けているんじゃない?という人もいたので書いてみました。

 

辛い症状に支配されている時間は、患者さんだけでなく家族にも相当なダメージを与えます。

hana
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適切なアセスメントの元、症状コントロールがしっかりできたときも緩和ケア病棟ナースのやりがいを感じる瞬間です。

ケア・調整を通して患者家族の希望を叶えられたとき

ケアや調整を通して患者家族の希望を叶えられた時も緩和ケア病棟で働いていてよかったと思いました。

 

最後にどうしても家に帰りたいとか、患者さんへ(家族へ)サプライズをしたいといった希望。

 

体調の波がある中で症状をコントロールしながら希望を叶えて、嬉しそうな様子や感動している姿を見れたのも大きなやりがいの一つです。

 

私がいた緩和ケア病棟では、入院中に誕生日を迎える方や家族の方へささやかなお祝いをしていました。

hana
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緩和ケア病棟で迎える誕生日は重みが違う気がして、毎回もらい泣きしそうになっていましたね。

患者家族の喜びや感動をダイレクトに見れる瞬間に立ち会えると、やっぱり嬉しいです。

元緩和ケア病棟ナースの質問コーナー

ここからは、緩和ケア病棟に興味がある方からよく聞かれることをまとめました。

hana
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一つの意見として、参考にしてくださいね。

新卒・若手で緩和ケア病棟勤務ってやめた方がいいの?

外科系病棟から異動した私としては、緩和ケア病棟以外での経験を積めて良かったと強く感じています。

 

というのも、緩和ケア病棟の中では診断時から再発転移の中で感じる葛藤や苦しさが見えづらいから。

 

緩和ケア病棟に入院するためには、患者家族に急変時のDNARを了承してもらう必要があります。

その決断をするまでの葛藤や、緩和ケア病棟への転科を打診されてショックを受ける様子など…。

 

長い治療経過の中で者家族の気持ちが揺れ動く瞬間って本当にたくさんあります。

 

それ以前に、病気になる前の生活もありますよね。

 

そういった部分って、緩和ケア病棟にいると感じづらいなぁ…と実際に働く中で感じていました。

hana
hana
病院によっては、他科での経験が3〜5年以上ないと緩和ケア病棟に行けないなんてところもありますよね。

もちろん新卒で緩和ケア病棟に配属されてバリバリ働くナースもたくさんいるので、若手のうちから緩和ケア病棟にいくことを否定しているわけではありません。

 

もしあなたが新卒・若手で緩和ケア病棟に興味があるのなら、健康だった頃〜終末期に至るまでの部分を含めて1人の患者さんだということをしっかり意識すると良いと思います。

受け持ち人数は少ない?

私がいた緩和ケア病棟の受け持ち患者数は、一般床よりも少なかったです。

hana
hana
最大5人まででした。

ゆったりしたイメージがあるけど、実際忙しいの?

ゆったりしているイメージがある緩和ケア病棟。

受け持ち数が少ないので1人の患者さんにさける時間は結構多いです。

 

hana
hana
それを暇と捉えるかどうかは個々人の感じ方によりますね。

とは言っても、ケア・創傷処置・麻薬管理・レクリエーション参加への調整などを一人一人していくので意外とバタつきます。

 

もっと色々話を聞きたかったなぁ…と勤務を終えることも多かったです。

 

そして一つの勤務帯でお看取りが数件ある日は、ものすごいばたつきます。

hana
hana
特にナース数が減る夜勤帯は、ご家族のサポートも含めて本当に大変でした。

先輩は優しい人が多いの?

緩和ケア病棟で働くナースって患者家族だけでなく後輩ナースにも優しそう…!というイメージを持つ方もいると思います。

 

これはですね、別にそんなことありません。

 

厳しい人は厳しいし、優しい人は優しい。

他の病棟と変わらないと思います。

 

ただ、私がいた緩和ケア病棟は基本的に希望した人しか入れない部署でした。

なので、緩和ケアに熱心な人が多かったです。

hana
hana
理不尽な人もほとんどいませんでした。

緩和ケア病棟で働きたい方は、職場探しの時に希望者以外も配属されるかどうかを聞いてみると雰囲気を想像する参考になるかもしれませんね。

お看取りが続くと気が滅入ったりしない?

亡くなる患者さんの数が多い緩和ケア病棟。

お看取りが続くと気持ちが辛くなりそう…という声をよく聞きます。

 

これは答えが分かれると思います。

私は看取りが続くことで気が滅入ることはありませんでした。

 

冷たい…と感じる方もいるでしょうか?

もちろん、人間なので思い入れのある患者さんとの別れは悲しさを感じます。

振り返る暇もなく次々と患者さんが亡くなる時期には、喪失感を抱くこともありました。

 

私たちはあくまで医療者です。

 

気持ちを込めてケアすることは大切です。

が、大前提として患者家族のQOLを上げるためのサポートをするのが重要な仕事ですよね。

 

ご家族にはできない私たちの仕事をしっかり行っていくことが、何よりもまず私たちに求められていることだと思います。

 

私は、患者さんの家族と仲良くなりすぎているスタッフに違和感を感じるタイプ。

 

なんというか…苦しい状況に寄り添うのと、感情移入しすぎて一緒に悲しむのは違うと思うんですよね。

 

患者家族が私たちに求める関係性ってお友達のようなものではないと思います。

 

プロとして緩和ケア病棟で働く意味を考えることで、私はこの気持ちにたどり着きました。

hana
hana
決して悲しむのがダメ!とかではないです。

一つの捉え方として参考にしてくださいね。

まとめ

緩和ケア病棟ナースのやりがいについてまとめてみました。

 

イメージ通りでしたか?

思ってるのと全然違いましたか?

 

一つの意見として参考にしてもらえると嬉しいです!

hana
hana
興味がある方はぜひ働いてみてくださいね。

とってもやりがいのある現場です。